【SANSUI_AU-D707X】
AU-D707X

 ヤフーオークションで購入。
 またまた購入したサンスイのアンプ。実はこれの前にAU-D707XDECADEを購入したのだが、左CHの音が出なかったために返品したが、音は良さそうだった。その後再度落札したもの。サンスイのこの時期のアンプは音質は文句無い低音のしっかりした迫力のある共通した音作り。このD700X迄はトロイダルトランスを採用していたが、DECADEからコストダウンの為EIトランス(鉄芯入り?)に変更された為音にも違いがあるらしい。銅製のリアパネル採用だ。

SPEC.

  • 1984年発売 /定価129000円
  • 実効出力 150W+150W (6Ω)
  • 全高調波歪率 0.003%以下
  • 質量 17.5(kg)
 程度は年式を考えると結構良い。機能的には殆ど問題無し。この機種で良くあるセレクトスイッチのランプ切れも無し。スピーカーをBに切り替えると左SPの音が最初出ない事があるが、一回VOLを上げるとOK。ガリは無い。外観は小キズ多少有るが綺麗。音はクリアで低音がしっかりした非常に聴きやすい音。D907Xも欲しいけど、これでも結構満足。サラウンド用アンプとして使用中だったが売却する事にした。売る前にもう一度聞いてみたらやはり音が良い(聴きやすい!)ので惜しくなったが・・
【売却理由】
アンプが増え過ぎたのと、山水のアンプは結構高く売れるので・・・

<Stereoの部屋>

学生の頃、FM誌やオーディオ誌を読んでは手の届かない機器に憧れていたものでした。
就職した後は独身で余裕がありましたから、今度は車やバイクに出費をして(音楽を聴く時間がなかったということもありますが)
結局、オーディオ機器には興味が薄れていきました。

現在は家電店に行っても、オーディオ機器は展示もない店がほとんどになっていますが、
インターネットの普及で、ヤフーオークションなどで中古のオーディオ機器を手に入れられるようになっています。
年を取ってまた音楽を聴くようになり、ヤフオクで昔、憧れた機器を手に入れるようになりました。
このページでは、ここ数年で色々と集めた機器を取り上げてみたいと思います。

<2008.09.08更新>


Stereoの部屋 掲示板へのリンク


現在のStereoの部屋
相変わらず、半分は物置になっている部屋で細々と聴いています。
このタワーだけは近いうちに何とかするつもりです。
まわりまわって今は907L EXTRAに落ち着いてます。(2008.06.03)






<アンプ>
ほとんどのアンプは2004年以降にオークションで手に入れたものばかりです。
サンスイのアンプがほとんどですが、オークションでも比較的リーズナブルな価格で手に入り、音質的にも十分です。
また、こうしてアンプを取り替え、じっくり聴き比べると、アンプで音が変わるのがよくわかります。
いろいろと機種も増えてきたので、307以外の07シリーズは、年代順に並べ変えました。



サンスイ AU−707 (1976年)

これが発売された76年はまだオーディオに詳しくなかったです。
初代D907のひとつ前モデルで当初は707が最上位機種でした。

一言でいってパワフルで楽しい音です。
中音がはっきりとして厚みのある音で、低音も押し出しがすごいです。とてもこのクラスのアンプとは思えません。
一方、高音はかなり控えめにしか出ず、
故、長岡鉄男氏がAU−607をややハイ落ちと評していますが707もその感じです。
しかしそれでも聴いていて楽しいところが良いんだね。

オスカーピーターソンも良い感じで鳴らすし、スピッツや山下達郎などもボーカルがはっきりとして良いです。
またクラシックでもチェロの低音がよく出て、悪くありません。
ただCDによっては音のバランスが悪く、気になるのもあるので得手、不得手がはっきりとする傾向はあります。
現在は907シリーズほど人気もなく、落札価格も四桁ほどですからお買い得感があります。
もっともその後メンテナンスで最低2〜3万は掛かるでしょうが。
(2008.05.20)

707の低音の押し出しはD907でもかなわなかったです。
ただハイ落ちの音は聴き込むにつれて、もうちょっと出ないものかと思ってしまうんですね。
音の荒々しさは707の個性なので気にならないんですが、メインとして使うにはもうひとつかな。
ただ他にない音なので、このままレギュラー確定でしょう。
(2008.06.03)



ちょっと見た感じは一度も手を入れていないようです。
近いうちにメンテナンスに出さないといけないでしょう。
こんなに昔のアンプが壊れないで音が出るのだからサンスイが無くなったのも無理はないね。
普通のユーザーは買い替えようと思わないもんな。



終段のトランジスタはキャンタイプですな。
いつまで働いてくれるかな。
(2008.05.20)




サンスイ AU−D907 (1978年)

学生の頃、コンポを揃えるときにいいなあと思っていたアンプです。
初代707と同じデザインですが、707がブラックなのに対して、D907は艶消しのブラックに変更してるんですね。
また当時のカタログを入手できたのですが、最初にD907が発売されて、後を追ってD707とD607が出てきたようです。
しかし今見てもこのデザインはいいですねえ。
またセレクターもカチカチと小気味良くきまって、操作感も良い感じです。

初代707の低音がパワフルだったので、じゃあD907はさらにいいんじゃないかと思って一度聴いてみようと思ったのですが。
むしろ音全体のバランスを取ったためなのか、初代707より低音の押し出し感はなくなっていました。
またNon Magneticパワートランジスターとなって(まだLAPTとは表記していない)、高域のシューンという感じは出てきたのですが、
中高音の情報量はD907Fより弱いようで、初代707よりはましですが、それでも相変わらずハイ落ちの印象です。
よくオークションなどでは、「低域がパワフル」とか「ガッツのある音」とかいう人が多いですけど、
それは初代707に当てはまる言葉じゃないかと思いますね。
D907は暖かい音、厚みのある音質という感じでしょう。
確かに60年代のジャズなどは、この暖かい音質がマッチして好みの方には合うのでしょう。
オールラウンドなD907Fと比べると、初代D907は得意分野が狭いという感じになるのかな。
まあD907Limitedをもう一度入手して、きちんと聴いてみてから判断したいとは思いますが、
最近はD907Limitedがヤフオクで過剰な人気になっているので、高かったらパスしてもいいかな。
サンスイアンプの良いところはコストパフォーマンスが高く、価格もまあリーズナブルなところだと思っているのでね。

初代D907と他の907を聴き比べて一番の収穫は、たとえばα907はクールな音質に変わっていたということ。
またD907Fの低音は弱いわけではなく、暖かく、ふくらみを感じる低音であることがわかったことですね。
多くの種類の907を聴き比べると、サンスイアンプの中でも暖かい音系とクールな音系があるということ。
ひとことで「サンスイトーン」とは言えないのだということがわかりましたね。
また、改めて、故長岡鉄男氏の907の論評を読むと実に的を得ていて、さすがだと思います。
いわゆる「サンスイトーン」を暖かい音質と定義すると、初代707からD907Xまでという感じなのでしょうか。
D907X DECADEの論評で氏は「オーソドックスなハイファイアンプに変わった。」とありますから
D907X DECADEからクールな音質になったと理解するのが妥当でしょう。
ただ暖かい音系としては、D907Fのほうが中高音の情報量が勝っていて、
結果として残すのはD907Fのほうになりました。(ヤフオクで譲渡済)
(2008.07.25)






メタルキャンのNMA1012とNMC1012のコンビ。
当時のカタログ(78年9月印刷)にはNon Magneticパワートランジスターとして画像付きで紹介されていました。
もう30年前のカタログだものねえ。今でも使えるだけありがたいと思う。
(2008.07.25)




サンスイ AU−D907F (1980年)

本当はD907Limitedを落札したんですが、聴き始めて1分するとまたプロテクターが点滅してしまうアンプで、
こりゃ返品かと思いきや、出品者は他の907にして欲しいということで、うちにやって来たものです。

このD907Fからは終段のトランジスタはモールドタイプに変わります。
またレバースイッチもD907Limitedまでで、D907Fからはプッシュスイッチになります。まあコストダウンの始まりですな。
このD907Fのプッシュスイッチは横幅も狭くて、やや押しにくい印象です。
これはD907Xでもう少し幅広になり改善されるんですね。

FからG EXTRAまではスーパーフィードフォワードという回路になるんですが、
このD907Fはとにかく中高音の歪みが少なく、きれいな音が特徴です。
また中高音の情報量が多いわりにLAPT2ほど切れ込む音でもなく、コンサートで聴く弦楽器の生の音に最も近いように思います。
歪みが少ないのは楽器の定位の明確さにも表れていて、他のアンプとはちょっと違いますね。

低域は前モデルのD907とは違ってオルガン系に強い量感が出る低音なのと、
スーパーフィードフォワードの中高音に引っ張られてやや弱く感じることもあります。
初代707やD907の押し出しの強い低音とは少し違う音質と言えると思います。
サンスイトーンってよく表現されますが、歴代の907でも色々と音の違いがあるのがわかります。
まあ低音はさておき、このD907Fの明るい中高音はかなりイイ感じですな。
たとえば音のバランスが良いと思う初代α907と中高音を比べても、D907Fの中高音のほうに軍配を上げますね。
歪みが少ないためかヴォーカルもPOPS系も良いし、クラシックはこれが一番合うかな。
もう少し落ち着いたらLAPT2ともじっくり聴き比べしてみたいです。
(2008.06.01)




サンスイ AU−D707X DECADE (1985年)

2004年かな、ヤフーオークションで手に入れた最初のアンプです。
私のサンスイの記憶はAU−D907G EXTRAまでで、これは最近知ったモデルです。
なかなか907が落札できずにいたら、たまたまポンっと金額を入れていたこのD707X DECACEが落とせました。
DS−700Zとの組み合わせでしたが、それまでのα307と低音の量感が一変したのには正直、驚きました。
こんなに変わるものかねえーっと、益々聴き入ったもんです。

でも手に入れたときは、ほこりだらけでしたし、ひとつ不具合もありましたが、ヴィンテージアンプはそんなものです。
修理業者が整備して出品したものなら完全動作品でしょうが、
個人やリサイクルショップの出品なら何かしらの不具合があって当たり前です。(だから落札価格も低いのでしょうし。)
これは接点復活剤をシュッとかけて、それでも直らなかったのでそのままにしてましたら
二、三ヶ月後には、ほぼ改善していました。(浸透するのに時間がかかったんですかね。)
2007年にα907DRを手に入れるまでは、初代α907と取っ替えて聴き比べしてました。(ヤフオクで譲渡済)
(2008.05.13)




サンスイ AU−α907 (1986年)

07シリーズの中でも高級感抜群のデザインですね。
画像より実際に部屋で見たほうが格段に良く見えますよ。

グランドピアノを連想させるような外観のアンプなんてα907とα907iだけでしょう。
(私はα907i MOSのサイドウッドはあまり好きじゃないですね。蛇足のように感じてしまいます。)
バランスやトーンのつまみもグッドルッキングです。
サンスイの黄金期というのを製品から感じますな。

このアンプは以前にオーバーホールに出したということでしたが、うちに来たときにはバランスがほとんどきかなくなっていました。
でも私はパワーアンプダイレクトとソースダイレクトでしか使わないので問題ないですね。
これの後のLAPT2のアンプと比べると、高音など出ないように感じてしまいますが、
全体の音のバランスは良いので、むしろ低域はα907のほうが量感があるように感じます。
後は好みの問題でしょうね。高音のレンジが広いほうが良いなら907DRでしょうし。
そういえばモータウンのダイアナ・ロスはα907が一番良い雰囲気ですな。
907DRだと音がクールに聴こえて私は嫌でした。
α907は今でもオークションのタマ数も多く、手に入れやすい良いアンプと思います。
(2008.06.08)



このトーンとバランスのつまみの高級感はすばらしい出来栄えですな。
これに比べてこの後のL EXTRA やDRのつまみは、なぜあんなにプラスチックで安っぽいデザインになったのだろうと思うね。



なかの部品が替えられてますね。
前所有者がオーバーホールに出したのがわかります。
(2008.06.08)



サンスイ AU−α707L EXTRA (1989年)



サンスイ AU−α907L EXTRA (1989年)

LAPT2を搭載した最初の907です。
最後まで誰も競る人が現れず、あっさり落札できてしまいました。このへんがオークションの不思議なところですな。
なんとあのキズだらけの907DRよりも安価でした。
これもヤフオクの画像になかった(写らなかった)表面のスレが目立つのと、
他にも不具合がひとつありましたが、当面はこのままで使える状態のアンプでした。

音は同じLAPT2の907DRと変わらない感じですね。LAPT2の音だなあという印象です。
元々、ブラックフェイスのサンスイのみ好きでしたから、
これでDR以降のKXからNRAまでは、完全に興味がなくなりました。

907L EXTRAは下のクラスの707L EXTRAのように高音がきつくなることもなく、細やかで繊細な高音です。
ただこの音がホールで聴く生のヴァイオリンに近いかというとそうではないと思います。
このへんがアンプの面白いところだし、個々の好みの音かどうかが大事なんでしょう。
一年前907DRを手に入れたときはLAPT2でアンプは上がりかなと思っていましたが、どうもまだまだ奥が深そうです。
これは次のAU−707を入手して余計そう感じました。
(2008.05.20)

707に時間を取られてじっくり聴き込めなかったんですが、907L EXTRAはLAPT2でも907DRと違って高音のきつさがそれほどでもなく、
かといって音の密度の濃さや、高音が広がる感じはそのままで、
それでいて聴き疲れしない優しい感じなんですね。
907DRと比べると高音のシャープさ、透明度は一歩譲るのかもしれませんが、
それは逆にCDによっては高音が耳にきつい、音がクールすぎるというDRの不満の点が解消されるということでしょう。
とくにチェロソナタ、ヴァイオリンソナタで感じる楽器のデジタル臭さ(というのでしょうか)がないのが
907L EXTRAの良いところと思いました。
(2008.06.03)




サンスイ AU−α907DR (1990年)


サンスイ AU−α307 (1978年)

これは家電店で山積みのものを新品で買ったアンプです。いつ頃かはもう覚えてないですね。
当時たぶん29,800円だったと思います。
そのときは寝室用のアンプとして買ったので、あまり思い入れはなかったんですね。
α307は、自作のフォステクスFE−83との組み合わせで聴いていました。

でもサンスイを選んだのは、学生の頃の憧れが大きかったのだろうと思います。(もう記憶も定かではないですが。)
そのときも店頭で907を見たように思うのですが、デザインが変わったのと金額が高くなったくらいしか記憶がないですね。
それはたぶんα907L EXTRAだったような気がします。まだブラックフェイスでしたから。

今の住まいに来てからはダイヤトーンDS−700Zを鳴らしていました。
でもヤフオクで手に入れたアンプとの聞き比べで、その音の差に愕然とするのです。(ヤフオクで譲渡済)
(2008.05.13)

Sansui AU-D907X Decade (1985)

■プリメインアンプ

85年製。サンスイ07シリーズ10周年モデル。ツインダイヤモンド・Xバランス・アンプ搭載の名機。サンスイならではのリアルで腰の強いサウンドを聴かせます。

定格出力190W+190W(6Ω)

AU-D707X DECADE Sansui
 JAZZ好きの先輩からお譲り頂きました。さすが名機と呼ばれたアンプだけあり、特にソウルフルなボーカルの曲ですと柔らかく包まれる感じがします。
 ちょっとハードロックには不向きなような気がしますが、それもこのアンプの一つの味と言えるでしょう。
サンスイAU−D707GEXTRA,AU-D707XDECADE

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